一応全年齢ブログとして登録しているので、直接的な単語などはFC2大体セーフなのですが、画像は用意できないことが多いです。ご了承ください(大概時間空いてSSなんて撮って無いしな!)
『薬と魔法のミーリエル』 一人前のエルフを目指して、五つの薬を探し求めるファンタジー物。
紹介タイトルの中では最も古く、まるで調べて無いですけど同人
エロゲの黎明期を飾り、枠組みを生み出した作品だと思います。
女性主人公がえっちな目に合いながらも、目的のためファンタジーな世界を旅するという王道。
そしてゲームの王道も抑えており、物語をしっかり盛り上げてくれるし、ニヤリとするような話の進め方も多々。
何よりゲームバランスが素晴らしく、レベルアップで全回復するし、デフォルト戦闘であまり長い時間戦わないカジュアルな感じに仕上げているにも関わらず、少し油断すると敗北など取り返しのつかないことになってしまう、テンポとシビアさのバランスがとても良かったです。
余談ですが、この作品でRTAが流行っていた時期に、
「RTA出来るなんて、同人
エロゲとはなんぞ?」
と興味を持ったのがこの界隈に入ったきっかけでした。
エロゲーマーだったにもかかわらず、同人になると他のアダルトコンテンツと大差ないだろうと思い込んでいた未熟な時期でしたね……。
あ、回想は99%埋まってません。
和姦がまず無い上に、女性主人公なので感情移入して全力で身の安全を確保し続けていました。
いま思うと全てのエロは回避できるという点も、とても良いゲームデザインだと思います。
『プリンセスサクリファイス~供犠姫フィーナの冒険~』 こちらも王道ファンタジー。
強制イベントで襲われることも多ければ、何なら戦闘中も襲われるので大変なのですが、割と主人公鋼メンタルなので苦痛少なく進められました。まぁあの絶望的な状況から世界救うってならそこまで必要だよな。
勝手にRuinaライクと呼んでいるのですが、開示されていないマップを少しずつ探索して行ける場所を増やしていくタイプのゲームです。一歩ずつの重みが色々と変わり、冒険している感が満載でとても好きな形式です。
リソース管理や、情報取得も油断ならない塩梅なので、システムと合わさりgood!
主人公ソロですが、ビルド幅もあって良いゲームでした。
過去に専用記事書いてます。
『プロナント・シンフォニー』 催眠能力のある悪魔にされてしまった主人公が、自分より強い女の子達を操って仲間にし、ダンジョンの奥に居る魔王ぶっ倒して真人間に戻るんだファンタジー。
催眠能力がシステムでもシナリオでも肝で、ヒロイン達をより強く洗脳することで強くしたり、催眠で情報やアイテムを得つつも前に進み、その力/道具に振り回されるのか、御し切るのかが物語の要になっています。
このゲーム、善ルートと悪ルートに分かれるのが堪らないんですよね。プレイヤーの人間性やプレイスタイル試されている。
まぁ例によって善ルートしかクリアしていないので、回想まるで開いてないんですが……。
システム面は素材をちょこちょこ集めながら合成したり、スキルの残り回数を意識しつつどこまで連戦して稼げるか――など、小ネタが多い事含めて満足でした。
クライマックスや、所々のイベントがとても熱くて物語面で重ねておススメですね。
『フォーリン・ラビリンス -隷属の少女たち-』 ダンジョン探索がメインのファンタジー。
ポイントとしては プレイヤー=主人公 と没入感を強く意識している作品で、主人公は喋らず、顔グラを決められたりととても自由。
メイン二人の女の子を話の流れで必ず奴隷にする必要があるのですが、具体的にどういった心情、目的で奴隷にするかはプレイヤーに委ねられており、それでいて物語が不自然には動かないのが素晴らしい。
えっちシーンは全て主人公との物と明言されているのも安心できるポイントでしたね。
システムとしてはハクスラなのですが、最序盤はwizかよというぐらいシビアで、細目な帰還を心掛けて冒険の基盤を整える必要があります――宿代やポーション代に苦しめられながら。
基盤さえ整えばあとはテンポよくレベルを上げて、装備を集めて、あとは物語に集中できる構造だったので、序盤のシビアさ含めてゲームバランスは良かったなと。
着せ替えはもちろん、結婚システムや、自宅を保有してヒロイン達との同居が可能など、日記システム含めて生活感を強く感じられたのも良いです。没入感最高じゃん……。
『神隠し しょぅじょ贄』 神隠しで女の子を襲うスニーキングシミュレーションな同人
エロゲ。
陵辱、異種姦なんでもありだ! ――やべえ、許容範囲外の極み。
けれど体験版のさわり部分で、独特なゲームシステムから人間関係、世界観に惹かれ過ぎて購入。
結果人間性振り切ってるヒロインが一杯居たり、エモいカップリングや、熱く優しい展開も多々で満足でした。
祟り神の再誕を願ったのは誰か? という疑問を一番に、次々と村は、人間関係はどうなっているのか、と探るのが非常に面白かった作品。
神隠しのタイミングで物語が変わっていったり、相棒のキツネと過去に別れているか否かで、祟り神の状態では無く村の状態が大きく変わるのが、本当に好奇心を撫でられて堪らなかった。
力に善も悪も存在せず、それでいて力を振るう物に意思があれば何かを願うことも必然であり。
少女達のことを知り、好きに弄んだ。丁度その頃合いで祟り神は舞台から降りることになり、その中で――と。
この辺りプレイヤーと祟り神のシンクロが良かったですね。色々救いてえよな。
伝奇ミステリー物として素晴らしい物語でした。
『Teaching Feeling ~奴隷との生活~』 虐待を受けていた奴隷の少女を引き取って仲良くする話。
えっちなことをしなくても楽しいゲーム! としてわたしの居る別界隈でも話題になってました。
顔にまで及ぶ傷跡が本当に痛々しいシルヴィちゃんですが、この子に優しくしてあげたいという気持ちが湧き出る原動力になり、その好意に向こうも答えてくれるのが本当に嬉しいゲームでしたね。
シーン自体はそう多い物では無いのですが、衣装差分が多かったり、シルヴィとの関係性や、彼女の淫乱度で同じシチュエーションでも差が生じて飽きない構造でした。
プラトニックな関係を貫いて彼女との日常を楽しんでもいいし、淫らな生活を送ってもいいし、シルヴィの気分を盛り上げておきながら放置し――当然我慢できなくなった彼女に、と様々な楽しみ方が出来るゲームかと。
ヒロイン性、雰囲気、生活感、えろに関して特におススメな作品です。
『妹!せいかつ ~モノクローム~』 一人暮らしのところにやってきた妹との同棲生活シミュレーション。
眠っているところにえっちなイタズラをしたり、お風呂をバレないように覗いたりといった行為から、少しずつ好感度を上げて、同意えっち出来る関係に持っていったりと、少しずつ変わっていく日々が愛おしい作品。
テキスト量やイベント量ではあまり多くは無いのですが、イタズラの時に細かな操作で反応を確かめたり、服を着せ忘れて朝を迎えたり、行為後の妹の表情や様子に細かい変化があり、そういった小さな一つずつのリアクションがとても良いです。
ゲーマーは世界に影響を与えた実感を得るだけで悦ぶんだ……。
妹に手を出してもいいし、手を出した後に、あまりえっちなことをしないけれど、毎日一緒にお風呂には入るようにする習慣を付けても良い――と、自由度の高さがやはり好きですね。
背徳感に、ほんわか調教、妹相手のえっちがとても良くておススメです。
余談ですが、初プレイ時に夜な夜なイタズラしては怒られる日々を送っている中、遂に妹を押せばヤレるラインまで持って行けた時にはかつてない絶頂を覚えましたね。遂にデレ/オチ たぞ! と。
んでそのまま興奮して中に出しまくり、朝にまた「えっちしようね」とあのCGで微笑まれた時には最高でした。
――まぁその後、妊娠BADエンドで詰みだったんですけど。
ふゆみ、お前日頃から責任感の無いえっちに関して
エロゲでぷんすこしていたにも関わらず、妹相手に自分の意思でこんな所業するとはどういうことなのだ!?
と冷静になった時には自己嫌悪でどうにかなりそうでした。そしてその詰みの状態があまりにも思い出深過ぎて、
「ここでゲームクリアしようかな」と本気で考えていました。
まぁ一週間ぐらい悩んで寝かせていたらある程度割り切れて、作品をしゃぶりつくしたいなと思い新しいセーブデータ作ってやり直したんですけど――しっかり"詰み"のセーブデータは保存して。
強く感情移入してしまった、というお話。わかってはいたが気持ち悪いなこの話題。
ちょっと話題逸れた感あるので、このまま余談を続けます。
感想はあと三作品残っているので興味無さそうなら飛ばしてください。
どういった要素がえろいのかという話なのですが、まず、商業
エロゲがエロくないという話。
最近気づいてついったーで話していたのですが、商業エロゲは主人公がしっかり存在していることが多く、プレイヤーであるわたしからしてみれば彼やそのお相手となるヒロインは、人間性、趣味、心情を深く知っている(一方的な)親友といった感覚が強いです。
その親友と親友同士の情事(えっちシーン)を見ると、必然知り合いの濡場を目撃してような決まりの悪さを覚えて「あ、ごめん。終わったら呼んで?」とCtrlを押してしまうわけですね。
これがマンガなどのアダルトコンテンツになると、登場人物はぽっと出に近く割り切った視点で性的な目で見ることが出来る――そんなラインに同人エロゲをプレイしていてようやく気づきました。
次にえっちなことはしなくても良い、です。
ゲームデザイン自体は、せっかくのR-18なのだから、ゲームクリアのための進行にえっちなことを必ず混ぜていったほうが好ましく、そうでなくてもする、しないで言えば、した方が単純にコンテンツ量は増えます。
ただえっちなことを避けて進められる構造で、意図してえっちなことに触れたり、予期せずえっちなことに巻き込まれることは、ゲーム進行上強制的に発生する物よりも、プレイヤーの意思決定含めてエロく感じると思いました。
やらされることよりも、やるほうが何事も意義があるというものなのだ。できるけどそうしないことの大切さにも基づいて。
最後に日常感です。
朝起きて、ご飯を食べて、お風呂に行ったり――
午前中は仕事をして、午後にはヒロインとの交流を深めたり――
ヒロインがえっちになればなるほど反応が変わっていったり――
など、世界/作品が生きれば活きるほど、その中で行われる情事は生々しく、艶やかになると感じました。
また本記事では紹介していませんが、歩いた時の足音や、環境音の変化が素晴らしい同人エロゲもありました。こうしたマップデザインの良さも世界が生きていると思わせる大切な要素だと思います。
これはエロ以外に関しても言える作品構造だと思いました。
まとめると、
1.没入感が強い
2.そうしないで済む選択が出来ること
3.日常感、世界の生々しさ
これらがエロいなと感じさせる要因であり、アダルト以外の要素でも評価点に成り得ると感じました。
あくまで個人的な基準を出ないのですが、これらを早期に意識出来たのは大きいなと思い、こうしてアウトプットした次第。
閑話休題。残りのタイトル紹介に戻ります。
『MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――』 サイバーパンクな、音楽を意識した同人エロゲ。
「最悪世界なんて救わなくてもいい、ただ君達は日常を愛せばいいんだ」
このキーワードかPVに惹かれたら間違い無く好みかと。
下品なネオンが綺麗に見える物語――それって素敵だと思いませんか?
演奏で情報を引き出して、その情報をもとに他の人と交流して、というのが基礎システムになるのだが、初めて好きなキー四つ押して曲を鳴らしたあの瞬間、人生で初めて音を並べて曲を歌っているのに気づいたような感動に気づいてもうダメ。童心を思い出させてくれるこの作品は神だわ。
最低限条件満たしていれば「このシーンは今からこのBGMにするね!」とか「街中の音を変えてやる!」が出来るシステムがエモくないわけがない。
この曲を鳴らすのに、必要なコストの組み合わせすらも感じ入る物が出て来る。止まらない。
そうして音楽で集めた情報で推理し、世界を滅ぼそうとする犯人を見つけるのが物語のゴールなのだが、一日の始まりで決める街の音楽によって出て来る様々な登場人物達と、彼、彼女らが積み上げて来た過去、紡ぐ現在とその街、そして未来へと向かう際に皆で歌うそのクライマックス――素晴らしかったです。
余談ですがクライマックスで沢山のカードを切ってこれでクリア――されても、いまいち盛り上がり切れないんだよなぁ……と、締まりが趣味じゃなくて感想書かない作品になるかと思いきや、そこから崩して! まだ切っていない全てのカードを切る、いや積み上げ続けて!
という展開になった瞬間うおぉぉー! でしたね。完全に掌で転がされており、序破急の破で退屈を壊され、急のジェットコースターで語彙を失ったまま、緩やかな望んでいたエピローグで落ち着けたのは代えがたい経験でした。
エロに関しては許容範囲内、けれど趣味では無いのですが、ヒロインであるメカニカが関係の浅い中強制されるえろに、嫌がっていたり恥ずかしがっているのはとても可愛かったですし、主人公が魔法の音楽を奏でるのに、大人になってからエロぐらいしか原動力が無くなってしまった、と言っている所など、世界観や主人公の人間性が一瞬で理解出来てとても印象に残っています。
『BLACKSOULS -黒の童話と五魔姫-』 筆者をこの界隈に明確に引きずり込んだ問題作。
同人エロゲってエロくなくていいんだ!
というか(ぶっちゃけ)絵が上手くなくても、他の要素が十二分だったら売れるんだ!
と理解させてくれた作品……かなり失礼な物言いですが、本当に尊敬している作品です。
ダークメルヘンな同人エロゲと言えば聞こえがいいが、全然隠す気の無いタイトル通りソウルシリーズのオマージュ作品。
そしてソウル系に、アリスや童話寓話、挙句にクトゥルフまでもスパイスとして入れて、R-18作品として仕上げたら見事に爆発して爆ぜるかと思いきや、爆発的な面白さに収まった異常作。どうして融合成功してるんです?
システム紹介としては、全てのキャラクター相手に協力関係を結べる上に、殺害なり監禁を選べることも多く、それらが物語に影響することも少なくない自由度の高さ、そして悪行を重ねた場合減ったカルマにより行われる粛清と、それを意に介さず蹂躙出来る最終的なポテンシャル。
ゲームバランス的には様々なビルドと、PTメンバーで進行でき、雑魚相手はそこそこ快適に(油断すると大変なことに)
ボス相手は長引きやすいものの、回避、防御、パリィなどの"らしい"コマンドを駆使しつつ、状態異常やアイテムなどを駆使しながら激戦を繰り広げるのがとても良かったなと。
長くなりやすい点も、ウェイト自体は短く設定されており、加速も問題無くでき、周回などを繰り返すとLvは9999まで増やせるわ、各種ステータスも別で伸ばし続けられるわと、稼ぎも楽に出来るので、シビアな進行か、稼いでスムーズな進行か選べるし、選んだ上でもバランスが取れているので凄いと思います。
物語は本当に陰鬱で、救いが無い。
ラスボス倒してさぁEDだ! となっても……あれ? おかしいな、と二週目が始まる始末。
ようやく真実らしき箇所に触れると、覆り続ける前提条件に前提条件。
それでいて乖離や不満は無く、納得だけを抱えて辿り着いた真相は待ち望んだものだろうで。
さて、前述したように様々な作品をオマージュし、アダルト作品として完成させたのは多方面から刺されそうな所業ですが、そうしたオマージュに対しても作中に明確な敵を用意し、答えを出しているのは非常に好感が持てる作りでした。
『BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国-』 おら、本記事最後の紹介作品だ。とんでもな作品、ブラソ2として続投。
ソウルシリーズよりもブラッドボーンの色を強くして、各童話よりもアリス二作品と、クトゥルフ神話に焦点を当てて制作されています。
カルマシステムもSEN値システムに名を変えて、減少しきったSEN値は世界を狂気に彩った挙句、本来見えない物を見えるようにしてくる。
全体的に評価すると、1より良いところは伸ばされて、悪いところは改善されて生み出されたかと。
ただ主人公が基本ソロな点は物語上やむ無しだったかも知れないが、ボス戦での掛け合い減少や、ビルド、攻略幅が減ってしまい寂しかったと感じました。
この辺り改善したブラソ3出ないかなと思っているが、その前に無料DLC第三弾だ。
あと一回追加が来ると喜びながらも、新しいブラソの世界をもう一度走り回りたいという切望も抑えきれない。
マップデザインがね、神なんですよ。
走りやすくて周回しやすいのはもちろん、必要な場所では敵が避けづらく配置されていたり、色々と工夫したら余裕で行けたり、このルートで攻略したら先にこの装備が取れるなとか、単純に足音にも気を使っていたり、雰囲気あるマップチップで世界が生きている実感を味わえる。
主人公も没入型なのでえちえちなの含めて素晴らしいですしね。
1と比べるとイラストもしっかりしてきており、えろに関してはシチュエーションも凝っているので順当に進化していてこれからにも期待できる作品、作家です。
何より制作者自身がイラストを担当出来るという点は、コストを鑑みずに必要なイラストを用意できるということに繋がり、まぁこれがゲ制では強いんだわ。
以上同人エロゲおすすめでした。
自身の狭い性的嗜好含めて、色々と当たりはずれの大きい界隈ですが、体験版プレイしたり感想見たりして発掘するの堪りませんな。
このラインナップにこの作品入って無いのは嘘でしょ? って場合は、適当にここかついったーで作品名投げといてください。本当に助かります。
大体表面上の属性に隠されて上手く情報をキャッチ出来ていないと思います。
見てわかる通り「神隠し しょぅじょ贄」のように性的嗜好が合わなくても、それ以外の要素で面白い物があると言われれば耐えるのでよろしくお願いします。