
『艦隊これくしょん -艦これ-』は、DMM.comと角川ゲームスが共同開発した、新しいタイプのソーシャルゲームです。
旧日本軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦を擬人化した「艦娘(かんむす)」で、艦隊を編成、育成、強化しながら、無敵の連合艦隊を目指す育成シミュレーションゲームです。 ――
公式サイト。
とある絵師さんの起こした珍事がきっかけで、元々特定のファンから支持を集めていたもののDMMの名前と共に世に名を知らしめた艦これ(個人的見解)
無課金、微課金に非常に優しいゲーム設計がポイントで、ゲーム自体は戦力を増強し、編成や装備などを最適化し確率を上げて、あとは試行回数を重ねてステージクリアを目指すという独特のゲームバランス設計を見せている。
用意に最大に到達する攻撃力や防御力は前提として、レベルでコツコツ上がっていくのは命中回避ととことん運ゲーのバランスと取ろうとしている狙いが見える。
あまり課金は必要無いのだが、グラブル同様時間泥棒のゲーム。兎にも角にもゲームを放置しながら張り付いて資材を集め、不確定なレシピに資材を投入し装備やキャラを整え、レベル上げたり装備鍛えた後もステージ攻略に向けて試行回数と知識で殴る……個人的には素晴らしいデザインと思うがやはり人は選ぶか。
第二次世界大戦時の日本海軍情勢を知らなくとも、単に可愛い女の子が戦うゲームとして楽しめますし、わたしのように後からどうして「こんなセリフを言うんだろう?」「何故こんな姿なんだろう?」と気になり調べてみれば実在した軍艦の知識が増えていったり。
高品質なBGMも多く、メディア展開、二次創作も盛ん。まだ触れていない方は癖のあるゲームシステムに少し警戒しつつ、一度は触ってみて欲しい作品。
以下日記のような何か。
・艦これからの離脱
わたしはわりと手広く作品を触るタイプの人間で、当時艦これに劣らない時間泥棒だったグラブルとも平行しており、日課を義務のように感じ、また新しいコンテンツに触れるきっかけを時間の物理的問題で作り辛かった当初、2016夏、過去最大級の難易度と公式から宣言されたイベントがやってきた。
夏と冬は元々厳しいイベントが用意されるというのが艦これの特性であり、挙句公式からの死刑宣告、丁度ただの勲章でしかなかった甲勲章が実装されて丁度一年。
台風地震津波は確定で、隕石でも降ってくる可能性を留意しつつ飽き始めていた資材集めに熱を入れて嬉々としイベントに備えていました。
わたしは何度か艦これから離れるタイミングがあり、2015春に復帰したと同時にそれからは全海域甲クリア&余裕があるときはサーバーの月間ランキングにも顔を出すガチ勢してました。
主力艦の錬度はほぼ99(単婚勢)装備も一線級のものにネジを注ぎ込みコストが軽かったり重要度の高いものはMAXへ。各資材も15万を最低に集めきり、個人的には最善を尽くしていざイベントへ。
同様に情報が出揃うまで待たず、情報を与える人間として隣を走る人々と共に、僅かで不確かな情報を元に海域を突破。
個人的には大分余裕でした、最終海域までは。イベント期間も資材も三割使っておらず、残り七割全てを最終海域に注ぎ込める状態。
七割の内二割を消費し、残り五割の段階で所謂ラストダンス……敵のリーダーさえ仕留めればイベントをクリアできる段階。ここで気づく、何かがおかしいと。
「あれ、今までゲージ削るまで旗艦倒せそうな気配あっただろうか」
減る。残り五割の資材が一割減って四割に。
まだ減る。四割が三割に。
一割で流石に危機感を覚える。
未だ倒せない。既に後ろを走っていたはずのプレイヤーはわたしに追いつき、情報が攻略サイトを満たし始める。
そして遂に資材が尽きる、されど闘志は未だ潰えず。
残りのイベント期間ギリギリまで資材を貯め、集めた情報を試していく……を繰り返しました。

……今回の最終海域報酬艦はあのアイオワである。
今まで海外艦が実装されることはあったが、大日本帝国と敵対している連合国側、それもアメリカを象徴とする戦艦、そのアイオワが戦争終了から何十年も経ち、ソーシャルゲームで擬人化され肩を並べて日本の戦艦と戦う――その意味。
一個足りない甲勲章がわたしを見つめる。
始まりより既に欠けていた栄光、それはその意味より大切なものなのか、と。

諦めました、丙に難易度下げました。
何週間もラストダンス踊ってたのにクリアに二時間も掛かってません。
アイオワをしっかりとロックしながらも、二つ目欠けた栄光に目を向けるとホコリが瞳を多い上手く前を見ることが出来ません。
この状態で愛おしい艦娘達、彼女らを指揮するにはあまりにも不誠実だと思いゲームから離れている次第です。
自分らしく正しい姿勢を見つけられた際には、いずれライト勢として復帰したいと思っています。
・嫁
珍しく居ます。
色々な作品に触れて、それぞれ気に入るキャラは居るものの他の人と同じように嫁と妄執できるほど推すキャラは数えられるほどで、その中に艦これは含まれて居ます。

弥生ちゃん。
容姿はアルビノっぽい天津風の方が好きで、特に気に入っている声優や絵師、史実にまつわるエピソードが弥生と言う軍艦にあるわけじゃないです。
「え…?弥生、怒ってなんかないですよ?……すみません、表情硬くて」
「だから、怒ってないんですって…もう、そんなに気を使わないでください」
と普段から大人しい様子で言っている通り、あまり感情表現が上手い方ではなくて誤解を受けやすいらしい。
なんかこのセリフが様々な場所で色々とネタにされていることを微笑ましくも見ながら、わたし自身感情表現が乏しいと指摘されることが珍しくないので共感も覚えています。
ということで旧式の、挙句駆逐艦という小規模の戦力ながらも、まぁ最悪遠征要因として活躍するだろうと育成する戦闘途中。
攻撃時「これでどう?」
……なんか声、ドス効いてない?
夜戦開始「追い詰めます。まかせて」
夜戦時「第30駆逐隊を、なめないで!」
……マイク震えてるぞ、怖い。
中破「やってくれたね…怒ってなんかないよ、怒ってなんか…」
……怖い。
戦闘狂の一面があるのかもしれないと新しい魅力に惹かれながら、ホーム画面で秘書官をやってもらい当のわたしはちょくちょく遠征をチェックしながら作業。
放置時「ん、大丈夫…。焦らずゆっくりで。弥生はここにいるよ…うん、いる。」
――惚れたわ。
丁度作業で疲れたいたり苦しい時、このセリフはだいぶ効く。
"頑張れ"とも"諦めろ"とも言わず、ただただ行動を見守り傍に居る、その行為がどれほど大切なことか。
しまってあった結婚指輪を取り出し、今後他の艦娘とケッコンカッコカリをしないよう誓いました……
ケッコン後母港「司令官が元気なら、それでいい。弥生は、それでいい、です。」
……どこまで君はわたしを受け入れてくれると言うのだね。
あまり流暢に喋ることの少ない弥生。そんな彼女が流れるように口火を切りながら"それでいい"の部分は一旦敢えて区切り、力強く"それがいい"のだと言ってくれる。
わたしは彼女が望むままに、わたしらしさを貫いてきたい――とこのぐちゃぐちゃな記事を見てそう改めて思いました。